
自動車保険をなるべく安くしたい!
自動車保険を選ぶ際には、必ずそんな考えが頭をよぎりますね。
特に、代理店を通さないことで安い保険料を実現しているインターネット自動車保険(ダイレクト自動車保険、通販型自動車保険)は各社とも「ネット割引~円」などインターネット契約によるお得感をアピールしています。
では、各社のネット自動車保険は現在どれくらいの割引を設定していてどこがお得なのでしょうか。
またその見方と忘れてはいけない落とし穴とは?
以下に説明していきます。
(最終更新:2024年10月)
自動車保険の新しいかたち「インターネット自動車保険」とは?

まずそもそも日本の自動車保険制度は、最低限の救済を目的にドライバー全員が加入を義務づけられた自賠責保険(国が運営)と、それだけでは足りない部分を補足する任意保険(民間が運営)の2種類で成り立っています。
任意保険を指して自動車保険と呼ぶことも多く、任意保険は一般的には車を購入したディーラーや保険代理店を通じて加入する「代理店型」が9割近くを占めています。
しかし最近は、ドライバーが直接インターネットなどを通じて損保会社と契約するタイプの任意保険も広まりを見せています。
対面なしで直接(ダイレクトに)損保会社と契約することからダイレクト自動車保険、通販型自動車保険などと呼ばれています。
インターネットを通じて契約することが多いためにインターネット自動車保険という呼ばれ方も最近広まってきました。
※従来の「代理店型」自動車保険のイメージ

※インターネット自動車保険(ダイレクト自動車保険)のイメージ

ネット自動車保険はディーラーや保険代理店を通さないで契約できることから保険料を安くできるのが一番のメリットとなっています。
最近、広告などでよく見かけるソニー損保やチューリッヒ、SOMPOダイレクト「おとなの自動車保険」、アクサダイレクトなどはすべてこのネット自動車保険です。
現在、ネット自動車保険は新しい自動車保険のありかたとして年々サービスの競争、充実が図られています。
例えばソニー損保は提携しているアルソックのスタッフが事故現場に急行するサービスを開始するなどして事故対応力でも高い評価を受けています。
参照
ソニー損保自動車保険は高い事故対応力の安心感!評判レビュー
そして、ネット自動車保険のほとんどはインターネットを通じた契約なので、各社ともその場合に保険料をより安くする「インターネット割引」を設定して顧客にアピールしています。
各社のインターネット割引を比較
では現在、ネット自動車保険各社のインターネット割引はどう設定されているのでしょうか。
以下に比較します。
新規契約 | 継続契約 | |
---|---|---|
ソニー損保 | 12,000円 | 2年目:8,000円、3年目以降:4,000円 |
おとなの自動車保険 | 13,000円 | 10,000円 |
イーデザイン損保 | 10,000円 | 2,000円 |
チューリッヒ | 最大20,000円 | 2年目:最大5,000円、3年目:一律1,500円 |
SBI損保 | 14,000円 | 10,000円 |
楽天損保 | 新規・継続ともに25%オフ(楽天ダイヤモンド会員は新規のみ30%オフ) | |
三井ダイレクト | 最大10,800円 | 2年目:最大6,480円、3年目:一律3,240円 |
アクサダイレクト | 最大20,000円 | 最大20,000円 |
こうして比較してみると、最大で20,000円の割引が受けられるチューリッヒやアクサダイレクト、楽天ダイヤモンド会員なら30%オフになる楽天損保などが安くお得に見えて目を引きます。
しかし、この見方は必ずしも正しいとは限りません。
注目すべきは割引額よりも「実際の保険料」

「ネット割引1万円!」などと聞くとつい「お得なんじゃないか」と思ってしまいがちですが、本当に考えなくてはならないのは、「実際の保険料はどうなのか」です。
そもそも現在のネット自動車保険はインターネットを通じての契約を念頭に置いて保険料が設定されているので、ネット割引もいわば最初から利用されることを想定して組み込んだ見せかけの割引に過ぎません。
最初から「保険料は1万円」と言われるより「保険料は2万円。今なら1万円割引!」と言われるほうが何となく得をする気分になれるし、興味が惹かれやすいものです(実際に広告でもよくアピールされてますね)。
ネット自動車保険におけるインターネット割引は、そうした心理的効果を狙ったものと言えます。
インターネット割引が使える場合は当然利用すべきではありますが、自動車保険選びの決め手になるほど重要なものではないことも同時に認識しておく必要があります。
ちなみに、ネット自動車保険各社の保険料の安さの比較は以下のようになります。
【インターネット自動車保険 保険料の安さランキング2024】
会社名 | 評価 |
---|---|
SBI損保 | ![]() |
チューリッヒ | ![]() |
楽天損保 | ![]() |
三井ダイレクト | ![]() |
おとなの自動車保険 | ![]() |
ソニー損保 | ![]() |
アクサダイレクト | ![]() |
イーデザイン損保 | ![]() |
当サイトのランキングの根拠と参考:価格.com保険料満足度ランキング、オリコン価格調査ランキング、週刊ダイヤモンド保険特集、JDパワー自動車保険満足度調査
自動車保険の本質は「事故対応力」にある

さらに言うならば、自動車保険選びで最も大事なのは保険料の安さより事故対応力です。
自動車保険の本質は事故対応力にあります。
代理店を介さずに直接損保会社と契約するネット自動車保険の場合、代理店の社員が損保会社との間に立って動いてもらえるということもありませんので、各損保会社のサポート体制や事故対応力はより重視する必要があります。
当サイトでは現在、各社の事故対応力を以下のようにランクづけしています。
【インターネット自動車保険事故対応力ランキング2024】
事故対応力 | 事故現場急行サービス | |
---|---|---|
ソニー損保 | ![]() | あり |
イーデザイン損保 | ![]() | あり |
アクサダイレクト | ![]() | なし |
おとなの自動車保険 | ![]() | あり |
チューリッヒ | ![]() | なし |
三井ダイレクト | ![]() | なし |
楽天損保 | ![]() | あり |
SBI損保 | ![]() | なし |
当サイトのランキングの根拠と参考:価格.com保険料満足度ランキング、オリコン価格調査ランキング、週刊ダイヤモンド保険特集、JDパワー自動車保険満足度調査
全体的に見ると、保険料が安いほど事故対応力の評価は低くなる傾向が見られます。
ローコストで安心を手に入れるをコンセプトにしている当サイトでは事故対応力に安定感のあるソニー損保などをまずおすすめしています。
<ネット自動車保険シェア1位 ソニー損保>

保険料や事故対応力のみならず、各社のネット自動車保険には少しずつ違いがあり、その特徴をふまえて選んでいく必要があります。
当サイトでは各ネット自動車保険を評価したレビューも行っておりますのでぜひそちらもご参照ください。